Passive設計
夏と冬のパッシブ
|冬のパッシブ
冬暖かい住まいを実現するには、もちろん「建物内の熱をしっかり逃さずに守ること」が一番重要です。重要というより、最低限の約束事です。建物内の熱を守るためには、壁・屋根・床の断熱仕様をしっかりと考えて、一定以上の気密性能も必要となってきます。もちろん窓は、国内最高レベルの窓でも足りないくらい性能値が必要です。
また、断熱性能があるからといって大丈夫な訳ではありません。
出来るだけたくさんの日射(太陽熱)をとり入れる事も重要です。断熱性能をあげるだけで、暖房器具に頼る会社が多いですが、パッシブハウスの価値は、日射をとり入れることにより、太陽熱で暖められた部屋の心地よさを体感できることです。
|夏のパッシブ
先ほどと相反することですが、夏は強い日差しを室内に取り入れないことが最重要です。ここが出来ていないと、エアコンの力に大きく頼ることになります。太陽光を計算して、軒を適切に出し、出来るだけ太陽熱が入り込まない工夫をします。その上で、明るさも確保するので難しい技術が必要となります。その人一人一人で最適なパッシブ設計は変わってきます。
夏のパッシブハウスは、太陽光を入れないだけではありません。風通しも重要です。敷地のどの向きに風向きがあるのかを考え、建物内に最大限風が入り込む設計をします。
Planning
立地最適化
方位・敷地形状・隣棟・隣棟の屋根形状など周辺状況も詳細に設定できます。気象観測点も入力しますので、全国836地点の気象データ(気温・日照)から、より現実に近いシミュレーションをさせて頂きます。
天空日射による照度検討
天空日照による照度の検討ができます。隣棟や軒・庇の日射遮蔽を考慮した設計により、読書をする部屋、食事をする部屋など各部屋に求められる明るさの確認ができます。吹き抜けによる最高の効果も確認できます。
日照累積時間の確認
室内に入る日差し(直逹日射)をもとに指定日の日照累積時間が確認できます。1日の累積時間や指定時間単位のアニメーション表示も可能です。夏の日射遮蔽効果のシミュレーションにより、パッシブな家づくりをご提案します。
日影シミュレーション
建物周辺の遮蔽物(隣棟)による日影を再現します。季節や時間ごとにリアルタイムにシミュレーションします。一日の影の動きをアニメーション表示し、隣の空地に建物が建った際のシミュレーションを行います。
日射熱の取得量
季節・期間ごとの日射熱取得量を確認いただけます。 冬場どれだけ太陽光エネルギーを活用できるのか、夏場は何で遮れば良いのかをシミュレーションします。
軒の出シミュレーション
軒・庇・隣棟の遮蔽物を考慮し窓から日射がどの程度建物に入るかを確認できます。夏至、冬至、秋分、指定日が選択可能です。
耐震を見える化
|耐震等級は3基準。構造計算を担当設計が行います。
お客様にしっかりと分析したシミュレーション結果をお伝えいたします。
感覚的にお客様に耐震性能を伝え、「こうなるのはしょうがない。」「耐力壁は、ここに必要」などとお客様が無知な事をいいことに設計している会社が多い気がします。弊社では、しっかりとお客様に耐震性能のお話をさせて頂きます。
|「精度の高い設計」だから安心。
弊社の設計は、精度の高さが好評で紹介での建築が非常に多いのも特徴です。建築基準法で定められた壁量計算や基準法上の必要壁量および存在壁量より、基準法の判定を行ないます。 建物平面を各方向ごとに4等分したときの両端の壁量の充足率や壁率比を計算し、壁配置のバランスを判断し等級判定します。計算根拠となる壁量充足率や壁率比の明細値を表やグラフでわかりやすく見える化し、偏心率においては、計算過程の数値を示した偏心率計算表も可能です。複雑な形状の間取や4分割区画、バルコニーやオーバーハングにおける特殊処理も対応させて頂きます。